本について
書名 こころのお医者さんが教える 5分でできる「プチ・ストレス」解消術
監修 保坂隆
出版社 PHP研究所
感想
本書に書かれている、運動とバランスのとれた食事と規則正しい生活に、ポジティブな気持ちを持つことは、ストレス対処法の基本として役立つと思います。
また、悩みやストレスを感じた時に行えることどもや、飲み物、食べ物など、ストレス解消にすぐ使えそうなアイデアが多数出てきます。
一方、5分でできないことも載っています。最終的には、考え方、生き方を変えよう、と提言されていますが、これが一番大切であり、難しいことだと思います。
詳細
ストレスへの対処方法と、ストレスに強い心身になることとが書かれています。
ポイント
定期的な運動と質の良い睡眠、正しい生活のリズム、バランスのとれた食事。
不安や感情を話す、書く。いいことや嬉しいことを書くと心の負担が軽くなり意欲的になる。未来の自分に向けて手紙を書く。自分の欲しいもの、食べたいもの、行きたいところを記録する。
スピリチュアルなものを持つ。お守り、パワースポットに行く。
運動をして思い切り汗をかくことで、闘争本能をフルに発揮する。
音楽を聴く。音楽は心を安定させる。自分の心境と同じ音楽を聴くと落ち着く。モーツァルトの音楽を聴くとアルファ波が出る。
散らかった汚れた環境はストレスになるので綺麗にする。特に玄関を綺麗にするのは大事。
ポジティブに考え、ポジティブな言葉を使う。自分に対してポジティブな言葉をかける。
大きなストレスは問題点を分析して小さな問題にして解決して行く。出来なかったことに一つずつ挑戦する。
過剰な自信がストレスを招く。完璧主義から脱する。欲張りすぎるとストレスも大きくなる。
リラックスする。半身浴、足湯、ヒノキボールを入れたお風呂に入る。就寝前のストレッチをする。マイナスイオンやフィトンチッドでリラックスする。1/f揺らぎで精神を安定させる。キャンドルを灯したり、瞑想したり。部分疲れが全身に影響を及ぼす前に疲れを取る。マッサージやツボ。
呼吸法、ヨーガ、なんその法、正しい姿勢でストレスを取る。
以上は、SAMHSA(米国薬物乱用・精神衛生管理庁)のIllness Management and Recovery(IMR)に出てくるストレス防止方法や対処方法と重なる内容があります。スピリチュアルなものというと違和感があるかもしれませんが、宗教もしくは精神的活動に参加することでストレスに対処するというのはIMRにも出ていることです。
参考までに、Illness Management and Recoveryに出てくる方法
過去にストレスの原因となった出来事に気づく。
自分に適度な期待をかける。大きすぎず、小さすぎず。
自分にとって意味ある活動を計画する。
リラックスする。
毎日の生活のバランスをとる。
支えとなる仕組みを作る。
快食快眠、定期的な運動などで自分の健康を管理する。
自分に辛く当たることを避ける。自分にとって良い未来を確認する。
自分の才能や力を信じる。
誰かに話す。
書く。
リラクゼーション療法。呼吸法、筋弛緩法、瞑想法など。
自分に前向きに語りかける。
ユーモアの感覚を持ち続ける。
宗教もしくは精神的活動に参加する。
運動。
音楽を聴く。
創作活動を行うまたは鑑賞する。
問題解決に努める。
ゲームや趣味の活動を行う。
整理や清潔保持。*整理や清潔保持が出来ていないのはストレス源になるとして書かれています。
その他のポイント
自分がストレスタイプのA型かC型か見極めて対処する。A型なら発散できるゲームやスポーツ、C型ならのんびりジョギングしたりリラックスしたりする。
頭を切り替え気持ちを切り替える。マンネリの打破をする。済んだことは上手に忘れる。公の悩みを私に引きずらず、私の悩みを公に引きずらない。
今を大切に。欲張りすぎずほどほど、心地よく生きていこう
以上のうち、ストレスタイプのA型かC型かによってストレス対処法が異なるというのは重要なポイントだと思いました。
特にA型の人にとってはゆっくり過ごすのが逆にストレスになってしまうということで、自分のストレスタイプをよく知る必要があります。
今を大切にしよう、心地よく行きていこう、と思えるようになれたら確かにストレスも半減するでしょう。結局は各自の生き方を変えなければいけないということだと思います。
まとめ
運動とバランスのとれた食事と規則正しい生活に、ポジティブな気持ちを持つことでストレスに強い心身を作ることや、ストレスに強くなる食べ物や飲み物、着衣のことなども書かれています。
5分でできないことも載っています。最終的には、考え方、生き方を変えよう、と提言されていますが、これが一番大切であり、難しいことです。
こころのお医者さんが教える 5分でできる「プチ・ストレス」解消術 (PHP文庫)
目次
第1章 ストレス人間にさよならする
第2章 5分でできるストレス解消術
第3章 食事、睡眠でストレスをコントロールする
第4章 ストレスに強い自分につくりかえる
第5章 心の窓を開いて、ストレスを跳ね飛ばす
コメント