ADHDとは

こころ

ADHD(注意欠陥多動性障害)はまだ理解する人が少ない障害です。

しかし症状である不注意、衝動性、多動等といった色々な症状に苦しむ人は少なくありません。

ADHDに対する理解は今や必要なことと思われます。

 

一般的な症状

ADHDは各自に固有の症状が、異なる程度で現れます。

従ってADHDなら全ての症状が現れるというわけでもありませんし、現れるにしても人によって強く現れたり弱く現れたりします。

 

衝動性

生涯にわたってずっと続いていく症状です。

言葉に関する衝動性では、考えや思いつきをすぐに口に出してしまう衝動があります。

衝動買いをしてしまう傾向もあります。

貯金が少ないのにクレジットカードの枠いっぱいに買ってしまい、支払いに困ることもあります。

平均並みの給料なのに、街道を車で走っていて外車ディーラーで格好良い車を見かけ、高級車を衝動買いしてしまったケースもあります。

 

多動性

年齢とともに改善が見られ、成長して悪化することは稀です。

ただしごく一部の人を除き、多動性が消えるということではありません。

大人の場合、落ち着きのなさ、という形で現れることがあります。

 

不注意

短時間、注意力を発揮することはできますが、十分長く持続させることができません。

話を聞いている途中でも、すっぽりと相手の言葉が抜け落ちてしまうことがあります。

とても大事なことを聞いていても、話題の重要性と関係なく、聞こえなくなります。

ADHDの人に話しかけている人は、しばしば話を聞いていないように思ってしまいます。

ある場所に行こうと車を運転しても、到着したら別の場所だったというケースもあります。

活動を順序立てることが困難だったりします。

なくし物をよくします。

しばしば忘れっぽいです。

日によって注意できるようになったり、不注意がひどかったりします。

 

先延ばし

得意先に回答しなければならなくてもできずに遅れてしまったり、学校の課題の締め切りに間に合わなかったりもします。

 

ADHDと似た症状の別の病気

PTSD(心的外傷後ストレス障害)

前頭葉の疾患

てんかん

ライム病

甲状腺障害

アルツハイマー病

 

ADHDの人に併発することのある障害

うつ病

双極性障害

不安障害

治療について

治療については書きませんが、専門医の元で正しい診断を受けて治療を受ければ、ADHDの症状をかなりよくコントロールできるようになります。

 

注意

ここに書かれたADHDの症状が自分に当てはまるからといって自己診断しないでください。

必ず訓練された専門家の診断を受けてください。

 

参考文献 デイヴィッド・B・サダース、ジョセフ・カンデル著 おとなのADHD ヴォイス発行

コメント

タイトルとURLをコピーしました