はじめに
ここでいうストレスとは精神的なストレスのことです。
精神的なストレスとは、困難な状況や出来事に対処している時に生じる、精神的に負担となるプレッシャーのことです。
人は何か新しいことにチャレンジする時にはストレスがあるもので、ストレスのない人はいません。
ストレスで病気になったり、病状が悪化してしまったりする場合もあれば、ストレスは感じるものの健康だという人もいます。
しかしながら、後者であってもストレスにうまく対処できるようになれば、例えば新しいことをより良く達成することができます。
自分にストレスがあることを自覚して、上手に対処するやり方を知ることは大切なことです。
ストレスの心身への影響
人によっては、ストレスが原因でうつ病等のメンタルな病気を発症したり、病状が悪化したりします。
また自覚的なストレスが心筋梗塞にかかるリスクを高くする傾向があることを報告した研究や、ストレスが脳卒中にかかるリスクを高くするという研究もあります。
人によるストレスの影響の違い
他人と同じようなストレスを受けても健康なままの人もいれば、病気になったり病状が悪化してしまったりする人もいます。
これは、ある人にとってストレスなことが、他の人にはそうストレスではないことがあることと、人によって生物学的脆弱性が違うからと考えられています。
生物学的脆弱性とは、ストレスへの脳の耐性の強弱のことです。
ストレスの数々
ストレスには、日常的なストレスと、非日常的なストレスがあります。
日常的なストレスは、家庭内、学校・職場、街中などどこでもあります。
家庭内での日常的なストレスは、家庭内が乱雑、家でプライバシーが確保できない、家族と口論した、隣家の音が聞こえてくる、階上の家から振動が伝わってくる、嫌な臭いがする、嫌な人が隣に住んでいる、お金が足りない、遊びに行く余裕がない、等々。
学校や職場での日常的なストレスは、仕事や勉強がうまく進まない、締め切りが迫っている、嫌な作業がある、学校や職場が乱雑である、学校や職場に嫌な人がいる、学校や職場での人間関係の悪さ、騒々しさ、等々。
街でのことでは、危険な地域を通らなければならなかったり、交通渋滞があったり、公共交通機関が混んでいたり、等々。
その他、風邪を引いたり花粉症にかかったり、擦り傷ができたりなどがあります。
非日常的なストレスは、大切な人を失う、退職、転職、結婚、出産、離婚、引越し、大きな病気・怪我をする、大切な人の病気や怪我、宝くじに当たる、遺産相続する、犯罪や災害の被害にあう、失恋、恋人ができる、大きな経済問題、違法行為をしてしまう、新しい任務が与えられる、転校する、貧困、大きなダイエットをする、断煙をする、等々があります。
ストレスはマイナス要因のことからだけでなく、恋人ができたり、新居に移ったり等のプラスのことからもあります。
ストレスのサイン
自分がストレスを受けた時のサインに気づくことで、早めにストレスを減らしたり、ストレスに対処したりすることができます。
例えば次のようなサインがあります。
目が疲れる、肩こりがする、背中や腰の痛みがする、頭痛がする、胃が痛くなる、心拍数が増える、めまいがする、疲れを感じる、汗が出る、血圧が上がる、眠れなくなる、緊張する、落ち込む、不安になる、いらいらする、焦る、集中できない、口が渇く、忘れっぽい、無気力になる、いろいろなことに興味が持てなくなる、些細なことに怒りを感じるようになる、お酒を飲みたくなる、生活が乱れる、食べ過ぎる、ミスが増える、遅刻が増える、等々。
自分が過去にストレスを感じた時、どのようなサインがあったか思い出してみましょう。
ストレスへの対処
感じたことを誰かに話します。
感じたことを書き出します。
呼吸法などでリラックスします。
楽しいことを行います。
運動をします。
その他
まとめ
ストレスの対処をすることは何かを達成する上でも必要なことです。
日常的なストレス、非日常的なストレスがあります。
ストレスに接したとき、自分のサインを見つけ、ストレスに対処できるようにします。
ストレスへの対処については以下の記事で詳しく述べたいと思います。
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出典・参考文献 Illness Management and Recovery. テキスト
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