KJ法やマインドマップという図解を使った思考・発想法がありますが、今回は思考・アイデア発想法に使える図解を描けるScappleというアプリと使い方の紹介です。
Scappleのサイトには「
What is Scapple?
Scapple is an easy-to-use tool for getting ideas down as quickly as possible and making connections between them.
It isn’t exactly mind-mapping software—it’s more like a freeform text editor that allows you to make notes anywhere on the page and to connect them using straight dotted lines or arrows.
」とありますが、マインドマップより自由な使い方ができる知的生産ツールです。
解決したい問題をScappleで図解にするだけで思考の整理になりますし、その図解を用いてKJ法を行えばアイデアが出てきます。
Mac版、Windows版がありますが、この記事ではMac版を使います。今回は基礎編ということで基本的な使い方をご紹介します。
目次
Scappleの入手
入手するにはApp Storeにてscappleで検索してください。
Scappleの基本的な使い方
アプリを立ち上げる/新規作成
まずNew Documentでファイルを新規作成します。
出てきた画面上には英語で、ノートを作るにはどこでもダブルクリックしてください。ノートを他のノートにドラッグすると接続ができます。と書かれています。
その通りにダブルクリックする方法でも良いのですが、もっとおすすめの方法があります。
Preferences設定
まずPreferences…から次の設定をしてください。
Return ends editingとReturn creates new notesにチェックを入れます。
この設定によって、画面上でキーボードのReturnキーを押すだけで新しいノートを作れますし、ノートの編集終了ができるようになります。つまりノートに思いつく言葉を打ち込んではReturn２回、新しいノートができるので次の言葉を打ち込んでReturn２回、また次の言葉・・・という使い方ができストレスがありません。
初期設定ではノートはただのテキストで、枠で囲まれません。そこで次の設定もしてください。
[colwrap] [col2]
[/col2] [col2]
[/col2] [/colwrap]
New NotesのBorder:のプルダウンメニューからお好きな幅の線を選んでください。
これでノートはこの線で囲まれるようになります。
画面に思いつく言葉を書き込んでいく
画面上でReturnキーを押すと次のようにNew Noteと書かれた枠が出てきます
この中に思いつく言葉を書き込みます。書き込んだらReturnキーを２回押して次の言葉を書き込みます。
このように、枠で囲まれたノートが並んで行きます。
ノートを再配置する
言葉を書き入れたら、ノートを画面上に再配置します。好きな場所にノートをマウスでドラッグするだけです。
似通ったものが近隣になるように並べると良いでしょう。
次はノート同士を線で接続したり、外枠で囲んだりして関連づけることができます。
ノートとノートを接続する
接続するにはノートを別のノートにドラッグ＆ドロップするだけです。
このように点線で接続されます。
optionキーを押しながらドラッグ＆ドロップすると矢印付きで接続できます。
反対側からもoptionキーを押しながらドラッグ＆ドロップすると双方向に矢印が付きます。
接続を解除することもできます。
接続された状態でドラッグ＆ドロップすると接続の線が消えます。
ノート同士を外枠で囲む
外枠で囲みたいノート群をドラッグで選択し、右クリックして出たコンテキストメニューからNew Background Shape Around Selectionを選びます。
するとノート群が外枠で囲まれます。このままでは外枠を動かすと外枠だけが移動してしまうので、ノートを外枠内に貼り付けます。
外枠を右クリックして出たコンテキストメニューからMagneticを選びます。
これで外枠を動かすと、その上のメニューも一緒に動くようになります。
外枠と他のノートとの間を接続して関連づけることもできます。
画像の貼り付け
画面上にドラッグ＆ドロップするだけで画像を貼り付けることができます。
まとめ
Scappleの基本的な使い方をご紹介しました。
今回の内容だけで、頭の中に浮かんだ考えをノートに効率よく書き出し、線や外枠で関連づけることができます。
また資料画像を貼り付けることもできます。
次回は、Scappleを用いた具体的な思考・アイデア発想法について述べさせていただきます。
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