発想法を使ったブログ記事の書き方 前編

知的生産

ブログ記事の書き方は何通りもあるでしょう。思うところを徒然に書く書き方、SEOを考えた書き方、コピーライティングの技法を用いた書き方等々あると思います。
この項では川喜田二郎先生の「発想法」という著作に述べられた野外科学の発想法を私なりに理解した上でブログ記事の書き方をまとめてみました。

全体としてはブログ記事のテーマを決め、テーマに沿って調べ、調べた結果をまとめ、記事にする、という流れですが、今回はまずブログ記事のテーマの決め方についてです。

ブログ記事のテーマの決め方

例えば『ブログの作成』について書こうとした場合、テーマの決め方は一例として次のようにします。
誰かがブログを始めたいと考えた時、どのようにすればブログ記事を書いて公開できるのかを調べ、情報を得ながら無料ブログサービスや有料ブログサービスを選び、お金が必要なら工面をし、必要な手続きをし、設定を済ませ、その後ブログ記事の内容を考え、書いて投稿し、その記事への反応に対応し、等というような一連の流れを経験するでしょう。
ブログ作成について客観的に見るため、自分がその誰かになりきって考えて見ます。このように誰かになりきって考えることで、それを観察している自分をその誰かを見る客観的な立場に置くことができ、結果として客観的にみたブログ作成の流れが考えられるということになります。

このブログ作成の一連の流れの中で、問題だ、と感じたことについて、関係のありそうな事柄を全部列挙します。ブレーンストーミングと同様に思いつくものをできるだけ多く無批判に全てあげます。そして列挙したことを一項目が一つの内容になるようにします。

例えば列挙されたことの一つが、「無料ブログサービスは本当にずっとただで使えるのか、なぜ無料でやっていけるのか」だった場合、「無料ブログサービスはずっとただで使えるのか」「無料ブログサービスはなぜ無料でやっていけるのか」の2項目に分けます。

こうして列挙されたことが「無料ブログサービスはずっとただで使えるのか」、「無料ブログサービスはなぜ無料でやっていけるのか」、「有料ブログサービスの料金は高い」、「ただより高いものはないのでは」、「書きやすいかどうか」、「なぜ有料と無料があるのか」だったとします。

次にこれらの事柄は互いにどういう関係にあるのか考えます。そうして問題の構造を考えます。
この例なら、「無料ブログサービスに対する不安」「有料ブログサービスは料金に見合うメリットがあるかどうか」が問題なのだ、とわかったとします。

次にこれを端的に一行で表現します。この例なら「無料ブログサービスと有料ブログサービスのメリットデメリット」という表現ができます。

これがテーマとなります。
もちろん別の表現もできるでしょう。それが自分にしっくり来る表現なのなら、それもまたテーマたり得ます。どこに着眼するかは自由です。

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